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2020 MATOME


 

今年感動したのは、sondre lercheのPVにカバヤ氏・カーリー2人のそれぞれの家族写真が使われたことです。

以下、今年良かったもの。

 

カバヤ氏


 感動したライブはDER PLAN来日。中2の旅行先のオーストラリアのMTVでみた時から、ついに生で見るまで16年ですかね。

段ボールたくさん持ち込んで、機材を忘れたと言う噂を聞き、最高に興奮しました。

 

 

「未来のアラブ人」 /リアド・サトゥフ著

 

フランスの漫画。めちゃくちゃ面白くて友達におすすめしている、ぜんぜん誰も買わない。めちゃくちゃ人気出て欲しい。

ここで試し読みできますし、1冊買っても正直損はないと思うのですが。

 

リビア・シリアなどアラブ諸国で生活していた著者の幼少期を漫画化。吾妻ひでお、水木しげるを意識して描いたというインタビューもあり納得。

(高野秀行氏の旅行記とかの)「こういう面白いものがあるらしい!」と探検するものとの面白さとは少し異なり、飽くまで(無意識・無選択に)「向こう側」にいた人の記録なので、外から観た善悪の基準ではないものが溢れていて、めちゃくちゃ面白い。「失踪日記」そのものでは。3巻まで出たけど、続刊を作られるように、みんなで応援したいです。

 

あとは中東関係だと、映画「ペルセポリス」映画「花嫁と角砂糖」が面白かったです。

ペルセポリスはトレイラーに好感を持てませんが内容は良いです。

 

 

 

「いなごの日/クールミリオン」 /ナサニエル・ウェスト著 (柴田元幸訳)

 

hontoでの商品ページ

ぜんぜん存在を知らなかったけど、面白かった。ブラックコメディ的な要素はあるけど、クールミリオンなんかはブラックなユーモアが生まれる環境や誰もが持つイヤミみたいなものを突きつけられた気がします。「僕はボケ役なんです」のあたり、おもしろい。いなごの日は虚構の中で写実主義を貫こうとするキャラと、作品の超現実主義的な展開とが対照的で、これまた大恐慌後のアメリカを面白く買いている気がします。

その後読んだピンチョン「競売ナンバー49の叫び」の後書きにナサニエルウェストの影響が〜的なこと書いてあって、なんか偶然で感動した。

 

 

 

「はちどり」 /キム・ボラ監督

ハマりました。中学生の主人公が、彼氏との120日記念に好きな曲をカセットテープに録音するシーンがあるんだけど、今年ベスト5に入るシーンです。

かかっていた「カクテルラブ」という曲もよかったし、民主化〜経済発展の影に着々と広がり始めている経済格差や、根深い男尊女卑、中2という社会的な自意識の揺らぐ年頃の視点から描かれているのも面白かったです。ドアをすごくよく使い、「こっち/あっち」「外/内(家)」という境界線と使われたり、「ドアの向こうで何が起きているかは知らない→もしかして、いやきっと私たちと同じ問題を抱えているのでしょう」という使われ方をしている気がします。

 

韓国のものだと「ギリシャ語の時間/ハン・ガン著」「人、場所、歓待 平等な社会のための3つの概念/金 賢京」の2冊が面白かったです。

韓国語の勉強は飽きました。韓国でおいしいものを食べられるのを夢に生きます。

 

自己顕示欲に悩むほどの年頃でもないので、今年見た映画で思い出して興奮したものを書きます。

「HOUSE 」「パターソン」「ぼくの伯父さん」「mid90s」「ボーイ・ミーツ・ガール」「エル・スール」「市民ケーン」「赤い風船」「ヴィデオドローム」「希望ヶ丘夫婦戦争」、あとはアキ・カウリスマキの作品色々でした。映画を見ることが楽しくなる一年でした。あとは「惑星「犬」。」を犬好きに観てもらいたい。

 

今年みた最もつまらなかった映画は、わざわざ言うなら「メリンダとメリンダ」でした。

 

 

カーリー


 「英文翻訳術」 /安西徹雄 著

 

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いきなりカタそうですみません。翻訳の勉強をしているため、この類の本をたーんと買いました。(Amazonギフトをくれた上司ありがとう!)

文法のポイントごとに分けて、短い英文を訳しながら、日本語をどう置くかということをレクチャーするといったものです。

ある程度文法はわかっていても、改めて良い日本語にするというのは色々なテクニックが必須だなということを思い知らされました。

著者はもう亡くなっていますが、戯曲の翻訳者でもあり、少々古臭い感じはありますが語り口調がとても面白く、言葉への愛と情熱を感じます。この方の別著「英文読解術」も演習をさらに拡大させた感じで、英語や翻訳に興味がある人にはおすすめです!

ちなみに、この著者が訳した絵本「ジャイアント・ジャムサンド」もすばらしいので、お子さんがいる方はぜひどうぞ。絵を見ているだけでも楽しいです。

 

  

 

Jonas Alaska

♪If Only As A Ghost 

 

 読み方は、ヨナス・アラスカかジョナス・アラスカ?かなり前から気になってはいたけど、今年に入ってやっとちゃんと購入しました。この人を一番よく聴いた気がするけど、全体的にあまり音楽を聴かなかった一年だったかも。

とにかく曲がいいです。ノルウェーらしいというか、穏やかな音とか雰囲気がとても好きです。森とか牧場が似合う淡い感じが多いですが、結構渋いロックもあったり、表情豊かな楽曲たちが冴えています。

いつか来日して小池喬さんと共演してもらうのが密かな夢です。

 

 

 

ヒルスパ

 

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いきなり美容と健康の話になりますが、冷え性対策で購入したこのスパッツがすごかったです。

特に夏場、エアコンで冷えるのが本当に辛いんですが、今年は職場が制服をやめて私服勤務になったので、これをパンツ(ズボン)の下に履いて過ごしました。

保温効果が、とにかく全然違うんです。スパッツにしては高めですが、効果感じています。詳しく聞きたい人はぜひ〜。

 

 

 

今年は、転職を決めて字幕翻訳の学校へ通っていました。後半は仕事と課題でめちゃくちゃ忙しかったけど、コロナもあって自宅での時間を思う存分使えたと思います。映画をたくさん観ました。名作と言われる古いものを今までより観るようになったかな。映画館で観て特によかったのは、「カセットテープダイアリーズ」(3回泣いた!)「音楽」、家で観たのは「マッシュ」 「お熱いのがお好き」「フィッシャーキング」「ホーリーモータース」「トレインスポッティング」などなど。

Netflixに加入したけどそんなに観れていない。ドラマは「ベビーシッターズクラブ」を観てました。

翻訳の勉強は楽しいです。ボクシング、あるいは陶芸のように相手(作品)と向き合い殴り合い形作っていくという面白味に溢れていると思います。

 

 

良いお年を〜