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2021年3月の記録


 

弱いくせして、毎日のように酒を飲むのは無駄では?と思い、酒を飲む日を減らす。教則本を買いギターの運指練習してる。エレキギターを弾きたくなってる。

音がいい場所でいい音楽聞きて~!でかい声出して~!

 

すこし日の出が早くなったことで気持ちを安らげてくれます。三月のカバヤ氏 新曲です。

一生懸命に、自分を応援できるように明るい曲を作りました。iPhoneSEのガレージバンドでどこまでできるかな。来月はもっともっといい曲を作りたいな。


3月に読んだ本を相変わらず載せる。

 

泰平ヨンの航星日記 改訳版 (ハヤカワ文庫 SF)

スタニスワフ・レム (著)深見  (訳)大野 典宏 (訳)

未来学会議を読んだ勢いで。

レム自身が何度も書き直していたため、前半の冒険と後半の冒険とでかなり毛色が違う。

自分はレムに対して、「思想・信仰・言葉に対する皮肉、無力感強めのメタなsf」ってイメージだった。後半の冒険はまさにそんな感じで、変な星来て問答多め。

前半はかなり流動的なストーリーで、むしろこういうのを読んでみたかった感じ。わりかし全体主義批判多め。キャラクターに動きをつけやすいのは、こういうテーマゆえなのかな。

なので、前半の方がさーっと読めて、ギャグも多め。人にオススメしたくなる。最近はこういうやつの方が好きだな。

 

 

 

 

インフォメーション 情報技術の人類史

ジェイムズ・グリック (著)楡井 浩一 (訳)

 

別の著書を読もうと思ったけど中古で見つけて注文、厚さに愕然。昼休憩がド暇でよかった。

トーキングドラムから始まり、電話、電信、ネットを通して、情報技術の進歩をさかのぼる。

進化に携わった天才たちの生涯を面白く交えながらも、"情報の圧縮性""ミーム"など基本的知識を説明し、「情報ってなんぞや?」というテーマを解剖していくところは読み応えある。

 

印象的な挿話は19世紀にミシガン州で、農夫たちが自分の領地を囲む「有刺鉄線」を「電話線」としても活用してたとのこと。

互いの境界を定め分断していく鉄線で、情報に乗って悠々と境界を越えてくのはクールだ。

 

 

 

法のデザイン 創造性とイノベーションは法によって加速する

水野  (著)

wiredで連載している人で、気になり購入。

2部構成になっていて、前半で著者の唱えるリーガルデザインを説明。後半は音楽・建築・二次創作などなど様々なジャンルでの現状に応用。

法をただ守るものとして捉えず、人のためにデザインしつづけていくもの、と捉えてるのが新鮮。

いかにこの考え方を個々で、そして社会全体で持てるか。

 

 

 

心は遺伝子の論理で決まるのか 二重過程モデルでみるヒトの合理性

キース・E.スタノヴィッチ (著)椋田 直子 (訳)

 

トゥラリカ匠ちゃん推薦。

遺伝子、ミーム本、今月2冊目。

認知科学、哲学とかの本。

脳科学に限らずカーネマンやセンの経済学などなど多角的。

 

「ヒトは如何にして考える?」という問題に、ヒトは「直感型」と「分析型」の二つ思考回路を備えていて互いに制御しあっているー、、、というのがザックリな理論。口頭ならもうすこし頑張れます。

いや、でも面白いですよ、実際。ぼくもかなりハマりました。

 

ミームについての本を二冊読んで雑観。

もしかすると遺伝子的に増えたい人が減ってきててミームによって自分の情報を増やしたい欲求がでてきてるのかな。そんでそれが現代のネット配信型の生活に共鳴してるのかな。

子供を産むことは遺伝子を複製することで、自己の複製もできなければ、消滅は免れない。自分自身を残す方法は、自分を覚えておいてもらうこと=自分の情報を増やすこと、なのかな。

数人の自分の子供に覚えてもらうことより、知らない他人だらけの海にボトルを流して、どんどん自分を広げてもらう方が効率的で即時的。もしかするとミームの捉え方違うかもしれんけど。

 

 

【観た映画】

ギター練習時間で映画の時間がない。でもいい映画ばかり見れた。

わざわざ取り上げるまでもない名作揃いですが、イスラム映画祭の「長い旅」はかなり泣いたので、誰もが見れる環境になるといいなと思います。

 

 ①抵抗(レジスタンス)〜死刑囚の手記より〜

②ダークスター

③デッドゾーン

④チョコレートドーナツ

⑤ダウンサイズ

⑥第三の男

⑦イル・ポスティーノ

⑧長い旅