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2021年7月の記録


聞きました?ブラジル音頭。

名古屋に金山ブラジルコーヒーという行きつけの喫茶店がありまして、

なんと50周年なんです。

なんやかんやいうつもりはないのですが、勝手にお祝いの音頭を作ってみました。

 

「栃木の音頭」という、むかし1日限定イベント用に作った曲で、気に入ってたのでその音源を元に作り直しました。

いい曲です。盆踊りができないけど、家でやることは可能ですね。
こういってはなんですが、すごく気に入っている歌詞で、人前で歌いたいし、みんなに歌ってもらいたいなと思います。


こんな時代なので、どうなるか分かりませんが、

ピーターフォークで出演させていただけることになりました。

 

9\12(日)

ブラジルコーヒー50周年記念イベント 「サンキューKDJAPON」  @鶴舞kdjapon

 

【出演】 ・THE PYRAMID (ゲストアクト)ピーターフォーク op18:30st19:00 予約¥2000

当日¥2500(+1d¥500)

 


カーリーのラジオも続々更新。

聞いてくださいね


いつものごとく、読んだ本ぐらいしか話題がないです。

シブヤで目覚めて

アンナ・ツィマ 著  阿部 賢一 訳・須藤 輝彦 訳

このままいくと、今年一番面白かった本かもしれません。

日本在住のチェコ人の作家が書いた、日本小説。

去年末に翻訳されたのですが、これはめちゃめちゃ面白いです。

舞台は、プラハと渋谷。日本学専攻のチェコ人大学生ヤナが、(架空の)大正時代の小説家「川下清丸」を知り、原文を調べ、「日本語」という迷宮にさまよう一方で、「シブヤ」で目覚めたもう1人の「ヤナ」の物語です。

あらすじ読むだけでもわかるんですが、めちゃくちゃポップでキャッチーなストーリーで、読みやすい。

その中に、けっこうエグいほどの日本マニアっぷりが溢れ出ていて、たぶん自分より日本に詳しい気がしてくる。

著者アンナさんは、かなり可愛らしい女性だけど、部屋の棚にドンっと講談社文芸文庫の「酒と戦後文学」と「死霊」が面出し。埴谷雄高を面だししている外国の方を初めて見て、ぶちだあがりました。

でも、そのポテンシャル間違いなしでかなり攻めてきます。

めちゃくちゃ売れて欲しいので、なんか本とか読もうかなーって人読みましょう。

阿部さんの翻訳も最高ですが、若手世代である須藤さんも最高。とにかく面白いチェコ文学がもっと読めるように、翻訳家が育つことを願っております〜

移民の世界史

著者 ロビン・コーエン (著),小巻 靖子 (訳)

 

個人的には全部の喫茶店に置いてあったらいいのになと思います。

 

越境しなければいけなかった人、越境しようとした人、越境した先にあったもの、散り散りになったもの、全コンパイル。

知ったつもりになったものから知らなかったものも載っていて、読み応えあります。日系人の話なんかも載っているし、ジャガイモ飢饉でアイルランド人がアメリカに移住した話とか、奴隷貿易とか教科書で読んだ内容なんかも。

個人的に、気になったのは、インド・バングラディシュ間の土地問題。ダハラカグラバリ

バングラディシュの中のインドの中のバングラディシュの中のインド。

 

 

はじめてフォークナー読んだんですけど、面白いですね。

 

自分はラテンアメリカ文学が好きで、とくにホセドノソが大好きでした。

フォークナーを読んで、あードノソはフォークナー直系だったのかなと思いました。

地元の斜陽貴族の存在や、その下で搾取される召使の階級。時系列の崩壊はもちろんだけど、回想などの自意識や無意識での時間進行。非合理的にも感じる美徳のような価値観に縛られて、衰退を止められない一族。

一族にとっての違和感(たとえば知的障がい者など)。

あとは時計(=時間)の破壊、柵の存在。

響きと怒りの場合は、あくまで南部での支配者階級(ただしそれが全米に置いちゃなんぼのもんで、それゆえに南北戦争後に衰退していく一族なんだけど)の視点であって、ドノソはむしろ被支配者側かなとも。

いや、支配者側のツラをした、被支配者という感じに近いかも・・・。

まあ、うまくまとまっていない考えは置いておいて。

 

結構読みやすく、時系列のばらつきも脳内で整理する快感が勝つので読みやすい。

他のもの読んでみようかな。

 

私の外国語学習法

ロンブ・カトー(著)、米原万里(訳)


読みやすい上に元気とやる気出る。

著者は16ヶ国語?話せるハンガリー人。

「めちゃくちゃ細かな勉強法」というよりかは、地道な勉強を続ける目的と理由をはっきりしてくれる感じ。

ソ連下のハンガリーで、理系だった著者が、仕事のために外国語学習を始めたものの、暗号解読のような面白さから外国語学習にハマってしまったという。

 

これを出版したとき、そして文庫で出版したときと、また時代は変わり

めちゃくちゃ外国語勉強をするツールが増えたわけで、この本で書いてあることを活用できるアプリだらけになってる。

それでもなかなか続けられないんですけど。

でも、もうすこしがんばってみようかな、と思える本です。


世界中のフィルムセンターが自国のクラシック映画をアップしていますが、

ものによっては日本語字幕もあります。

いいものを見つけたら教えてください。

下の動画は、ソ連のコメディドラマ。「ジャズメン」です。

曲が結構いいです。